
精神科医ですがわりと人間が苦手です/香山リカ
『これまでに会った精神科医の先輩や同僚の中には、白衣うんうん以前の問題でとても医者には見えない、という人が大勢いた。(…)同僚が派遣された病院では、院長がなんと常に羽織はかま姿だったそうだ。』
精神科医に限らず医者の中にも個性的な人はたくさんいるだろうとは思いますが、その人ってほんとに院長だったのでしょうか?患者じゃなくて?
よくある精神病棟ネタで、廊下で白衣を着た「先生」とすれ違って頭を下げたら、看護師さんに「あの人は白衣願望の患者さんです」といわれたというやつですが、それとは逆ですね。
『その人の症状は、誰もいないのに声が聞こえる「幻聴」だった。
「いかがですか?」
「うーん、まだ声がきこえるんですよ。それも宇宙人のような」
そんな会話を交わしていると、隣のベッドの男性が私たちの会話に参加してきた。
「あ、宇宙人の声なら俺も聞こえるよ」
彼もまた幻聴に悩む人だったのだ。二人は顔を見合わせてにっこり笑い私にこう言った。
「ほらやっぱり宇宙人の声は本当にあるんですよ」「聞こえないのは先生が間違っているんだよ」
その場ではきこえる人が二人できこえないのは私だけ。形勢完全に不利だ。私はすごすごと病室を後にした。それ以来、私は「正常か異常か、というのは、結局、多数決の問題なのではないだろうか」と考えるようになった。』
香山先生、精神科医がそれを言ってしまってはおしまいのような気がするんですけど。
- 2008/06/22(日) 23:59:59|
- エッセイ・対談|
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