
葉っぱのふしぎ 緑色に秘められたしくみと働き/田中修
一般向けに書かれたサイエンス本ですが、ところどころ「トンデモ本」のにおいがしてきます。
この本の中に「真っ暗の中で葉っぱは何色?」という章があります。
普通、物の色を聞かれたら、白色の光を当てたときに何色に見えるかを答えるはずです。
ですから、光を当てない真っ暗な状態で、葉っぱ自身が発光していないのなら、黒色に見えるか、何も見えないとしか答えようがありません。
おそらく、葉っぱに白色以外の光を当てたときに何色にみえるかを説明したいがために、黒色の場合を例に出したのでしょうが、余計にわかりにくくなっています。
逆に、光合成に必要な光がなぜ赤色と青色の2つなのか、という疑問には答えてはいません。
ところで、光合成には二酸化炭素が必要ですが、現在の大気中の二酸化炭素の濃度は光合成に足りているのでしょうか。
実験によると、二酸化炭素の濃度を増やすと光合成は促進されるそうです。
この本にも書いてありますが、現在の大気中の二酸化炭素の濃度では光のエネルギーの30%ぐらいしか光合成に使えず、残りは捨てているそうです。
もっと緑を増やしたかったら、そしてもっと植物資源(食料、バイオ燃料)を増やしたかったら、大気中の二酸化炭素の濃度を増やすべきなのです。
しかし、このご時世に「大気中の二酸化炭素の濃度を増やすべきだ」などと書いたら、発禁本にもなりかねませんね。
- 2008/05/24(土) 23:59:59|
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