
疑似科学入門/池内了
「疑似科学入門」といっても「疑似科学」の「入門書」ではありません。
筆者が世の中の「疑似科学」を批判するのが目的の本のようです。
しかし、この本自体が「疑似科学」と言われてしまいそうな内容なのです。
批判対象に対する無知・無学が露呈して、論理が破綻しているところさえあります。
筆者は著名な天文学者・宇宙物理学者だそうですが、学会の権威ともなれば、誰も誤りを指摘することができないのでしょう。
浮世離れした学問の世界と実社会とのギャップが浮き彫りになっているような気がします。
- 2008/06/28(土) 23:59:59|
- 社会・政治・時事|
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ロジカル・ライティング 論理的にわかりやすく書くスキル/照屋華子
『あなたは読み手に読解を迫っていませんか?』
帯に書かれたこの言葉にちょっとグサッときました。
私も「仕事の文書だから読む方もそれなりに努力するすべき」と勝手な論理で書いていました。
文を短くこま切れに書いたりあえて簡潔に書いたりすることで、後は読んだ人が組み立ててくれるだろうと考えていました。
本書は
『ロジカル・シンキング』の続編となる『ロジカル・ライティング』です。
しかし、内容はかなり重なっているのでどちらかを読めば十分だと思います。
- 2008/06/26(木) 23:59:59|
- 経済・ビジネス|
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チョコレートの真実/キャロル・オフ
『世界で最も愛されるお菓子・チョコレート。その甘さの裏には、苦い真実がある。』
お菓子のチョコレートが甘いのは大量の砂糖が加えられているからで、原料であるカカオは苦いのです。
でもここで言う真実とは、カカオの生産現場で横行している子供の強制労働や奴隷労働によって、カカオの価格が不当に安く抑えられているという事実です。
そうした状況を改善するための解決策が「フェアトレード」だったはずです。
しかし、「フェアトレード」を謳った製品を扱っていた企業がいつの間にか大企業に身売りしていて、「フェアトレード」の定義を変えてまで、より安価に製品を市場に出そうとしています。
大国主導の解決策はいつもこういった欺瞞に満ち溢れています。
一次産品でしか経済が成り立たない途上国の利益を、先進国が「合法的に」搾取するという構図は、昔も今も、そしてこれからも続きそうです。

チョコレート工場の秘密 フィルム・ブック/ロアルド・ダール
- 2008/06/24(火) 23:59:59|
- 社会・政治・時事|
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精神科医ですがわりと人間が苦手です/香山リカ
『これまでに会った精神科医の先輩や同僚の中には、白衣うんうん以前の問題でとても医者には見えない、という人が大勢いた。(…)同僚が派遣された病院では、院長がなんと常に羽織はかま姿だったそうだ。』
精神科医に限らず医者の中にも個性的な人はたくさんいるだろうとは思いますが、その人ってほんとに院長だったのでしょうか?患者じゃなくて?
よくある精神病棟ネタで、廊下で白衣を着た「先生」とすれ違って頭を下げたら、看護師さんに「あの人は白衣願望の患者さんです」といわれたというやつですが、それとは逆ですね。
『その人の症状は、誰もいないのに声が聞こえる「幻聴」だった。
「いかがですか?」
「うーん、まだ声がきこえるんですよ。それも宇宙人のような」
そんな会話を交わしていると、隣のベッドの男性が私たちの会話に参加してきた。
「あ、宇宙人の声なら俺も聞こえるよ」
彼もまた幻聴に悩む人だったのだ。二人は顔を見合わせてにっこり笑い私にこう言った。
「ほらやっぱり宇宙人の声は本当にあるんですよ」「聞こえないのは先生が間違っているんだよ」
その場ではきこえる人が二人できこえないのは私だけ。形勢完全に不利だ。私はすごすごと病室を後にした。それ以来、私は「正常か異常か、というのは、結局、多数決の問題なのではないだろうか」と考えるようになった。』
香山先生、精神科医がそれを言ってしまってはおしまいのような気がするんですけど。
- 2008/06/22(日) 23:59:59|
- エッセイ・対談|
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哲学的な何か、あと科学とか/飲茶
筆者の同名のウェブサイトをそのまま書籍したものです。
ウェブサイトの方は更新が進んでいますので、最新の話題はそちらを見たほうが良いでしょう。
二重スリット実験の話で、『電子一個を飛ばした場合、スクリーンにはポツンと点が現れる。これは、電子一個を飛ばしたのだからその一個が当たった場所が「点」として写るということで、当たり前の話である。』とあります。
確かに当たり前の話なのですが、電子銃とスリットとスクリーン上の点が一直線にならないのはなぜなのか説明がありませんでした。
多世界解釈の話では、『多世界なんて日常的な感性では受け入れられない』とあります。
私は別に悩むことなく受け入れられますが、『SFだ!ナンセンスだ!トンデモだ!』と否定すること自体がナンセンスだと思いました。
結局、科学は、いくつかある宗教の一つと同じで、信じるかどうかの問題になってしまったようです。
- 2008/06/06(金) 23:59:59|
- 科学・技術|
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オタクはすでに死んでいる/岡田斗司夫
冒頭で『昭和が死んで次のステージに入ったことを、なぜ誰も教えてくれなかったのか?』とありますが、そんなことを誰かに教えてもらおうと期待していること自体がおかしな話です。
別に「オタク」はそんな時代の変節など気にする必要もないと思います。
タイトルから想像して、「オタクの自虐ネタ」でも書いてあるのかと思ったら違いました。
かつての「SF」と比較しながら「オタク年代史」を語っています。
自称「隠れオタク」の私としては、「ふ〜ん、オタクってそうだったのか」と認識を新たにすること頻りでした。
本書の帯にはガバガバのズボンをはいている岡田氏の写真がありますが、本書の中身とはまったく関係ありません。
ここまであざといとはねぇ・・・。
- 2008/06/04(水) 23:59:59|
- サブカルチャー|
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グラミンフォンという奇跡 「つながり」から始まるグローバル経済の大転換/ニコラス・P.サリバン
この本は、世界の最貧国の一つであるバングラデシュで、携帯電話サービス「グラミフォン」を立ち上げるまでの軌跡を紹介しています。
「軌跡」であって「奇跡」ではありません(笑)。
バングラデシュでは、携帯電話を持てばそれだけで個人の貸電話業が成り立ちます。
おそらくバングラデシュの国民の多くが、携帯電話により生活が豊かになるでしょう。
『援助ではなく、ビジネスチャンスを』
これは確かにそうだと思います。でも、
『我々の孫の世代は、貧困については博物館で知るようになるでしょう』
これはどうでしょか。
この本には携帯電話によるプラスの面は多く書かれていますが、マイナスの面はほとんど書かれていません。
私は個人的には携帯電話は持ちたくありません(デジカメの代わりとして実は持ってますけどね)。
なくても生活には困らないし、あればあったで振り回されるし・・・。
子供にまで携帯電話が普及した日本では、今「新たな貧困層」が生まれているような気がしますが、気のせいでしょうか?
- 2008/06/02(月) 23:59:59|
- 経済・ビジネス|
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