
3年で辞めた若者はどこへ行ったのか/城繁幸
前作『若者はなぜ3年で辞めるのか?』を読んで、その続編だと思って読むとちょっと違和感を覚えます。
インタビューに答える人たちは「3年で辞めた若者」だけではないからです。
年功序列のレールに最初から乗らなかった若者もたくさん出てきます。
「最近の学生はやる気も忍耐力も自主性もない」となげく大企業の人事担当者がいるそうです。
この大企業はすでに「やる気があって前向きで意識の高い学生たち」から相手にされていないのだという現実に気づいていないようです。
「昭和的価値観」そのものである年功序列のレールはすでに破綻していて、今の20代の社員の20年後のレールの先が見えてないのです。
そんな企業をわざわざ希望する新卒がいるとは思えません。
ところで、この本にはよく「アウトサイダー」という言葉が出てきますが、この言葉を使う人の立場によって意味が違っているのではないでしょうか。
少なくとも、普通に働いていてる堅気の人をアウトサイダーと呼ぶのはちょっとおかしいと思います。
それとも、いくつかある「密輸サイダー」のブランドのひとつですか?(笑)
- 2008/04/30(水) 23:59:59|
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ある首斬り役人の日記/フランツ・シュミット
本書は、16世紀後半から17世紀にかけてのニュルンベルクの死刑執行人フランツ
親方が、その「仕事ぶり」を記録した日記です。
ただし、この日記は人に見せるために書かれたものではなく、フランツ親方も文筆家ではありません。
そのため、不正確だったり解読不能なところもあるようです。
日記を書くに当たってフランツ親方は、個人的な感情を排して処刑者の罪状・刑の執行と方法などの事実のみを淡々と記しています。
それでもというか、だからこそというか、読む人に強烈な印象を与えるのです。
本書は第一部「死刑編」と第二部「体罰編」の2部に分かれています。
興味深いのは44年間の日記の表現が年代とともに変化していくことです。
初期のころは2・3行の単なる記録に過ぎなかったものが、だんだんと描写か詳しくなっていくのです。
それは、犯罪の動機や状況から始まって、刑場に引かれていく処刑者の姿や、処刑直後の処刑者の状態まで書かれていることもあります。
本書は単なる犯罪と刑罰の記録としてではなく、当時の文化史・民俗史としての貴重な史料にもなっています。
たとえば、同じ処刑であっても絞首刑よりも剣による斬首刑のほうが「お慈悲をもって行われる名誉ある刑」だとされていたということです。
他にも、単なる泥棒が絞首刑という極刑にされたり、切り落とされた首や体をさらしものにしたりと、かなりの厳罰でかつ残酷なやりかだったようです。
また、女性は職業が娼婦とだけか書かれていて罪状が描かれていない場合があり、娼婦そのものが刑に値するものであったのかもしれません。
ちなみに公娼という表現も出てくるので、娼婦が「無許可の売春」を意味していたのかもしれません。
実は、この死刑執行人フランツ
親方の日記は、有名な文学作品のなかでモチーフとして使われたり、フランツ親方の名前そのものが使われたりしているそうです。
つまり、この日記は長年埋もれていて最近発見されたというわけではなく、のちの文学にも影響を与えるほど昔から有名であったことがわかります。
- 2008/04/28(月) 23:59:59|
- 社会・政治・時事|
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ロジカル・シンキング 論理的な思考と構成のスキル/照屋華子・岡田恵子
本書は体系立った「ロジカル・コミュニケーション」の技術を解説したビジネス書です。
仕事の世界では「論理的な思考」や「論理的な表現能力」は必要不可欠な能力のはずですが、現実にはなかなか身に付けるのは難しいです。
さらに、最近の日本人の「コミュニケーション能力」の低下が社会問題にもなってきています。
仕事でも家庭でもコミュニケーションがうまくいかない状況は、将来へのぼんやりとした不安にも繋がっていくのではないかと思います。
ビジネス書なので取っ付き難い内容ですが、時間をかけてじっくり読みたい本です。
- 2008/04/14(月) 23:59:59|
- 経済・ビジネス|
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図解北欧神話/池上良太
北欧神話といえば人文系の学問分野かと思ったら全然違っていました。
なにせ、この本の分類が「ゲーム攻略本」ですから。
この図解シリーズの本のタイトルの一覧を見ると笑えます。
『図解 近代魔術』
『図解 クトゥルフ神話』
『図解 ハンドウェポン』
『図解 錬金術』
『図解 メイド』
『図解 吸血鬼』
『図解 近接武器』
『図解 宇宙船』
『図解 天国と地獄』
・・・
- 2008/04/12(土) 23:59:59|
- サブカルチャー|
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野球愛/萩本欽一
私は野球というのは結果がすべてだと思っていますので、萩本さんのマイクパフォーマンス付きの試合は見たいとは思いません。
ところで、萩本さんは元極楽とんぼの山本圭一の復帰を検討しているそうですが、それはやめたほうがいいです。
万一復帰させたら、茨城ゴールデンゴールズの品位が疑われるし、萩本さん自身の品位も疑われることになります。
- 2008/04/10(木) 23:59:59|
- 暮らし・趣味|
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わたしたちはなぜ科学にだまされるのか/ロバート・L.パーク
日本語版のタイトルは誤解を招きそうです。
正しくは『わたしたちはなぜ「インチキ科学」にだまされるのか』とすべきでしょう。
日本のメディアがほとんど語らない「国際宇宙ステーション」の問題点はちょっと目からウロコでした。
- 2008/04/08(火) 23:59:59|
- 科学・技術|
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家日和/奥田英朗
「家」がテーマだそうですが、「家」よりは「夫婦」のほうがぴったりくると思います。
「伊良部」シリーズに比べればずっとおとなしい雰囲気ですが、その分、ほのぼのとした気分にさせてくれます。
- 2008/04/06(日) 23:59:59|
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絶対弱者 孤立する若者たち/三浦宏文・渋井哲也
「『絶対弱者』は、障害者ではありません。」とありますが、私は精神的な病気ではないか思います。
いわゆる「まわりの空気が読めない。」のではなくて、自分の置かれている「弱い」立場を直視できない、現実逃避を続ける人たちだと思います。
- 2008/04/04(金) 23:59:59|
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ダンシング・ヴァニティ/筒井康隆
執拗に繰り返される「反復記述」に最初は面食らったが、ふと、これと似たような設定のSFを最近読んだことを思い出した。あぁそうだ、『リプレイ』をパイ生地のように3枚重ねにして延ばすとこんな感じになるんじゃないか。と思って読んでいたら、最後でみごとにひっくり返された。う〜ん、やっぱり筒井康隆はいくつになっても読者を裏切るのが巧いねぇ。
執拗に繰り返される「反復記述」に最初は面食らったが、これと似たような設定のSFを最近読んだことを思い出した。そうだ、『リプレイ』をパイ生地のように3枚重ねにして延ばすとこんな感じになるのか。と思って読んでいたら、最後はみごとにひっくり返された。やっぱり筒井康隆はいくつになっても読者を裏切るのが巧いね。
執拗に繰り返される「反復記述」に最初は面食らったが、これと似たような設定のSFを最近読んだことを思い出した。そうだ、『リプレイ』をパイ生地のように3枚重ねにして延ばすとこんな感じか。と思って読んでいたら、最後にみごとにひっくり返された。やっぱり筒井康隆はいくつになっても読者を裏切るのが巧い。
- 2008/04/02(水) 23:59:59|
- 一般小説|
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